雨にも負けず、風にも負けず、夏の暑さにも負けず・・と言いますと宮沢賢治の詩の一節を思い出しますが、私は「観音の花」の話をしております。
高貴な紫の可憐な衣を纏(まと)い、道路の脇に力強く咲いている花の事です。
開花時期は5月初旬~10月下旬と、とても長い期間楽しませてくれます。ところが、その株ごと、持ち去る人が後を絶たず、とうとう無くなってしまいました。
残念に思っておりました私の目に、川の畔に群生している紫の花が映りました。
「観音の花」です。居心地の悪い場所から、適した場所に移動して群生しているのです。
ところが、最近又道路の脇に咲き出しました。なんと生命力が強い花なのでしょうか?相変わらず持ち去る人は、後が絶えません。
正に「いだいら観音の里」の「観音の花」なのです。