いだいら観音の里の「満天の星の輝き」
12月のいだいら観音の里の朝晩の冷え込みは、大分厳しくなり、夜の帷が降りるのも早くなりました。午後5時前には辺りは暗くなります。
時折の強い北風により竹が大きくしなり、山鳥の寒さを凌(しの)ぐ塒(ねぐら)からの囀(さえず)る声を掻き消すように、木の葉のざわめきだけが聞こえてまいります。
静寂の闇に里が覆われる時刻、寒さを堪え、街灯の明かりから逃れる様に外へ出て見上げると、そこは、夜空を飾る満天の星の輝きです。空気が乾燥し、澄んでくるようになると、舞い落ちる光の渦の様になり少し手を伸ばすと、届くのではと錯覚さえ致します。
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