いだいら観音の里の夏の日もまた、小鳥のさえずりから始まります。そして太陽の光が輝きを増す頃、山の方向から蝉の声が一斉に聞こえる様になり、咽(むせ)る様な盛り増す木々の小枝を揺らす風も加わり、森は蠢(うごめ)き出します。
日中の気温は30℃を越え、行き交う人は、挨拶に「暑くなりましたね!」と言葉を添えております。時折吹き抜ける風は、心地よく感じられ、木陰で涼んでいれば、一時の涼を取ることができます。
道を歩けば、甘酸っぱい、柑橘類の匂いが致します。ホウズキが赤く熟れ、旧盆でのお供え物として名古屋や東京へと出荷時期を迎えております。