いだいら観音の里の「長く起る寺 長興寺」

いだいら観音の里、長興寺には江戸時代 法源禅師が詠んだとされる石碑にはこうあります。
いだいら観音の里の「長く起る寺 長興寺」

「長く興る寺こそ いずれ優曇華(うどんげ)の再び香る山は 藐姑射(はこや)ぞ」
「再香山 長興寺」の名前の由来となった和讃です。
古代から、この寺は、聖王が住んでいた処であり、いずれまた現われるであろう。という意味です。
優曇華とは仏教経典では、3000年に一度花が咲く架空の花のことであり、その時に「金輪王」が現世に出現するという。「金輪王」とは、古代インドの思想における四大陸も納める理想的な王を指す概念である。
藐姑射の山とは、正確には「ハクコヤノヤマ」または「ハルカナルコヤノヤマ」と読む。本来の意味は上皇・法皇の御所を指す言葉とされる。
現在は、臨済宗 方広寺派の御寺ですが、それ以前は真言宗の御寺でした。その名残が
長興寺 薬師堂にあります。真言宗で有った当時の薬師堂に尊座しておりました薬師如来像です。真言宗は平安時代 空海が起こした宗派ですが、その当時、この寺は既に存在していたと私は思っております。
いだいら観音の里 長興寺 薬師堂に在ります「秘仏 薬師三尊」は、中央に真言宗当時の薬師如来像、左脇に日光菩薩が侍し、右脇に月光菩薩が侍するように画かれて居られます。御開帳は60年に一度という貴重な如来像です。
いだいら観音の里の「長く起る寺 長興寺」


いだいら観音の里の「長く起る寺 長興寺」


薬師如来は大医王仏とも称され、疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去し、衣食などを満足せしめると言われております。何故なら、薬師如来は、人々の意(こころ)を清浄ならしめ苦を抜き去る仏であるからです。長興寺 薬師如来像は、左手に薬壺を持たれ、漆の上に金箔が図柄上に施されております。
いだいら観音の里の「長く起る寺 長興寺」


日光菩薩は、一千もの光明を発することによって広く天下を照らし、そのことで諸苦の根源たる無明の闇である妄想を滅尽し実相(空寂の世界)を現す。と言われております。
いだいら観音の里の「長く起る寺 長興寺」


また月光菩薩は、日光菩薩といっしょに薬師如来を助ける役目であると言われております。
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