彼岸も近づきましたこの頃、暑さも峠を越えた様です。煙草をふかし、野山を眺めると何時の間に咲いたか、彼岸花が一面に咲いております。見上げると東の空には、夕焼け小焼けが観られます。幼少の折、赤トンボを網で捕まえ、気が付くと辺りが暗くなり、空には夕焼け小焼けが、掛かっていた様子を思い出します。ある人が、私に「伊平と渋川の町は、小京都の様な処があります。」と言われました。風雲急を告げる世に在りましても、たとえどんな状態にありましても、この里が、古代から変わらぬ心理を今に伝える聖地として、存在し続けていけたらと思います。