東風吹いて「いだいら観音の里」に土筆(つくし)が現れました。

私の幼児期、里を飛び回り、土筆(つくし)をいっぱい採りました。それは、夕食のおかずにもなりました。
昭和35年の頃です。時は、日本の高度成長期の始まりの時期と重なります。
その後、中学、高校、大学と大きくなるにつれて、土筆(つくし)のことは忘れていました。
毎年、観音の里に東風(こち)が吹き、同じように土筆(つくし)は、芽を出していたでしょうに・・・・
やがて、結婚して子供が生まれ、今度は、東風(こち)が吹くのを待って、子供といっしょに、土筆(つくし)を採りに行きました。子供の成長に願いを込めて土筆を観ておりました。もはや、食卓には、上がるはずもありません。他においしい食べ物が、有り余るほどいっぱいありました。
そして令和6年2月、観音の里に東風(こち)が吹き、現われ出でた土筆(つくし)を今は、子供達の無事を祈りながら観ております。