いだいら観音の里の十一面観世音像とは、左手に抱えている法水にて
心の垢穢(くえ)を洗浄することにより誰も彼もが、幸せになる様に導き、共に生きることを表しております。「法華経(ほけきょう)」の中の方等(ほうどう)の教えに拠ります。

更に「法華経」には、観世音菩薩は施無畏者(せむいしゃ)であるとされます。施無畏者(せむいしゃ)とは、畏(おそれ)を取り除いて助けてくれる者と言う意味です。

十一面観音菩薩が居られる竹馬寺(ちくばじ)にも「施無畏(せむい)」の號(なまえ)が奉納されております。

この十一面観世音菩薩には、昔より「窮地に追い込まれた時、これまでの邪心を懴悔して、一心に南無観世音菩薩と三度唱え、その後、常に心で念じれば、夢枕にその解決方法を告げてくださる。」と言う伝えが、里には、あります。

そして竹馬寺にある供養塔にも「所縁吉利一切願望皆円成」とあり、念願成就がされるところであるとされております。

それぞれの人の立場に則して、
念願を成就する方法を教えてくださると言うのです。
古来より、いだいら観音の里の十一面観音菩薩には
念願を成就する為に多くのお詣り人が訪れております。